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10月30日 使い捨てカイロから地磁気まで(4)



我が九州は福岡、博多の町工場で頻繁に聞かれる内容がある。
「お宅で作っているのはコンベアだけですか。」と。
それに対してはもちろんこう回答している。
「コンベア以外でもつくれるものは何でもつくっています。」と。

実際、客先の要望に合わせ可能な限りあらゆるものつくって来たし、これからも
つくっていくつもりだ。
先ず考え図面を書く。
そして製作。現地組立、据付。
一環して行っている。

しかし、最近特に公にできない秘密契約なるものを結ぶ機会が多くなった。
そのため一切公表できない製品もあるし、契約を結んでいなくてもその行為を憚れる製品も
多々ある。

しかしだ。私は個人的にも、実の所秘密にしていることがある。
ところがどうもその事実を既にご存知の方も多々いらっしゃるようだ。
私は秘密にしていたつもりではあるが。
やはりそれはつもりだったのであろうか。。。。






下記写真は、コンベアチェーンでも特殊なチェーン、ピントルチェーンです。
今回は特殊環境下のバケットエレベータで使用します。


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前回電磁誘導について書いた。
発電所での大きな発電も電磁誘導で行っているとも書いた。

発電所で作られた電気は送電線により各家庭へ送られる。
この際送られる電流は交流電流つまり交流だ。

この電流は大きさと向きが周期的に変化する電流でそもそもが電磁誘導で発電されるためだ。

直流とは大きさ向きが一定である電流を指す。

交流は、周期的に振動する電気であり、他の振動同様1秒間に変化する回数つまり
周波数HZが単位である。

日本国はこの交流の周波数が東西で50と60HZに分かれている。
私にとっては少々厄介だが。
電動機選定時にはやはり気にはかける。

この周波数が東西で違う理由は明治時代発電機導入時に東京と大阪で違う国のものを
導入したからだ。
今更変更は難しいのは周知に事実。

又電気では単相あるいは3相等の言葉を使用する場合が多々ある。
例えば3相交流とは3系統の交流を120度ずつずらしたもので3つの波である振動を
すらしたものと言える。
この3相交流を俗に動力と呼んでいる。

何故わざわざ3相にするのかは相いやそうすることによりメリットがあるからだ。
電線1本あたりの送れる電力が大きい。
3相から単相も容易に取れる。
又、具体的には3相にすることにより回転に必要な大きな磁力が取れる等。

至るところで使用される誘導電動機つまりモーター。
これも単相と3相とでは違いがある。
単相モーターは実のところ始動トルクがない。

モーターで言えば直流と交流モーターでは構造が異なるのは周知の事実。

厳密に言うとモーターはあくまでも誘導電動機であり決して電磁誘導を利用した
発電機とは異なる。
文字だけ見るとややこしいですばい。


電気の交流が周波数つまり振動である波であると解説したのであれば次には当然
あのなかなか説明の難しい電磁波へと進まねばならないのであろうか。





皆さんはお電気ですか。
そうなると毎日波乗りしていますか。





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下記写真は、最近の我が町工場の様子です。

最近は何故かしら短納期の物件が目白押しです。
しかし、特に動く製品はあまり大きくない金額のものづくりを多数行った方が良いようです。

動く製品は、導入後も手直しが必要な場合が多々あります。
そもそもが金額が大きな物件は手直しとなると、その手直しに掛かる金額もそれ相応に
大きくなるものです。
動く製品とは実際稼動しないと分からない内容もあり、それは決して試運転では
判明しないものも決して少なくありません。

しかし、大手さんであっても我々弱小零細町工場に対してとても厳しい目を持って見られるため
それには何とか答えていかねばなりません。
いや、最近の傾向として大手さんの方がとても厳密に指摘する傾向にあるようです。

そうなるとやはりいくら開発案件であっても我が零細町工場はそれなりのリスクを前もって
考えておかねばなりません。

当然それは金額へと反映されそれをどう見られるかはその相手の会社さん次第でしょう。

しかし、いかなる困難な案件であって安価であれとの傾向は強くなる一方で決して
弱まる事はないようです。

しかしながら、我が社は次なる製品、次なる開発製品への手出しを決して緩めることは
ないとです。
それこそが我が零細町工場の生きる道でもあるし又他社との差別化に繋がるはずです。
それには当然大きなリスクを伴うわけですが、それこそが本来のものづくり町工場の役割だと
固く信じているとです。

今までやったことがない案件に手を掛け失敗。
そして手直し。
これを今まで何度となく経験したとですが。


これからどうしたらよかとでしょうか。

やはり大きな案件は今までもそうであるように躊躇してしまいます。
それでも何とかこなしそして今まで生き延びてきたわけですが。

儲けとは一体何でしょう。
目の前にあるお金がやはり儲けでしょうか。

利益とはやはりお金でしょうか。

そうなるとリスクにどう立ち向かうべきなのでしょうか。
ものづくりに伴うリスク。
これにうまく対処しない事には我が社はどうも電話帳から会社名が消えることになるようで。

さあっ。儲けましょう。そして利益を出しましょう。
しかし、儲けとはやはりお金を指すのでしょうか。
利益とはお金を指すのでしょうか。

リスクを伴うものづくり。
これからも眠れない日が続くとです。

私はいくらスーパーがつくイニシャルHとしても。
あっ。私はこうしていつも個人的な秘密を公言していたとか~。

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今回バケットコンベアに使用するピントルコンベアチェーンの編成を組んでいます。





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とても長~いもので一直線に並べると30Mあります。

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強度と重量の関係上、今回はアルミの構造材を使用します。




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今回の制御は一切電気を使用しません。
空気のみの制御で回路を組みます。


そのため回路を組みそして取付、稼動までの期間は皆さんは「お電気」ではなく
「皆様はお空気ですか。」となるとです。




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それでは又です。








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 皆様いつもお世話になり有難うございます。
 ちなみに私のイニシャルはHです。
 あっ。又しても個人的な秘密を公開して後悔したブログあるはず。
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2006.10.30by 博多の森と山ちゃん





by moritoyamachan | 2006-10-30 20:52 | チェーンコンベア
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