2月4日 決してかまびすしくはないのだが。


最近自宅にて頻繁に耳にする言葉。
「私はあんたの家政婦じゃないとばい。 」
そして。
「あんた。休みもなく働きようばってん。いっちょん金持ちになれんやない。」
この発言は至極最もであり反論の余地は一切ない。
それどころか私自身が大いに首を縦に振れる頷ずかざるを得ない内容なのだ。


本題に入る前に、
昨今の九州は福岡、博多の町工場の様子をお時間の許す限り下記掲載ビデオをご覧下さい。









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これより、冒頭の我が家庭で耳にする発言の内容について
二つの着眼点より徒然に綴ってみよう。
あくまでも至極私見であり、今内容についてあらゆる定義され得る否定についても
お気軽に指摘して頂きたい。

1.先ず議論という観点より。

夫婦間における会話は果たして科学的議論と言えるであろうか。
科学的議論とはその背景を全く無視しその物事のみに対して議論を重ねる。
しかし、実際は科学的議論が起こるのはかなり現実性が乏しい。
ある物事の考えを披露した場合、それに対して否定されると人間たる故に
自分自身、私と言う存在まで否定されたのように受け取る。
発言するものは、決してその人物を否定しているのではなく、あくまでもその物事のみに
議論を行おうとしているのであるが、発言する者と受け取る者の相違はかなり大きい。
科学的議論の対になる政治的議論。
物事の議論以上にその事実の背景にある人物をなるべく慮って議論を重ねる。
その事実が間違いであっても、決して首を横に振らずあくまでもその発言した人物を
肯定しその上で間違いを正当化まで行ってしまう。
政治的議論の果ては、人の言うなりと言う結論が着いて廻る。
権力者、商売上の優位なる人物、組織での上役などに対しては人間たる故に
自分自身の日頃の生活にも係わる為致し方ない側面もある。

この2つの議論から発生される発展、展開ついてのみに限ると科学的論議は
大いに優位に立つ。
その科学的議論によって人間生活の有意義なる発展にまで私は繋がると日頃思いに浸っている。
しかしながら、一個人の社会的立場からは政治的議論でしか存在し得ないのであろうか。

ここで最近、興味深い新聞のコラムを紹介したい。
日本経済新聞に掲載されていた内容だ。

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「ほんとう」への挑戦 一橋大学名誉教授 野中郁次朗

要約する。

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アメリカ陸軍博物館の前庭に日本の九五式軽戦車とアメリカのM24チャーフィー軽戦車が
並べて展示されている。「勝てるわけない」と直感できる。
司馬遼太郎は、日本の戦車兵は日米戦車の性能差を熟知していたにもかかわらず、
「こんな戦車で戦えるか」とは誰も口にしなかった、と言う。
当時の航空参源田実氏に、大艦巨砲主義を否定する画期的な「航空主兵」という概念が
なぜ日本海軍で共有されなかったのかと伺ったら「職業意識の強い船乗りが失業するから」
と答えられた。第一次大戦で英国陸軍が機甲師団という概念の実現に遅れをとったのも、
英国騎兵隊が反対したからだ。
組織の中で現実を直視し真実を語ることは人を傷つける。
上司に迎合する「茶坊主」や「平目」は組織の普遍的な現象であり、人間の弱さを象徴している。

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この先、野中氏は最早ものづくりの真髄といわれる巨大組織トヨタについて取り上げている。

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トヨタでは、現場で真実を追究するために「なぜを五回繰り返す」ことをしつけとしている。
これはひとつ間違えると人を傷つけることになりかねない。普段の会話でも「なぜ?なぜ?」と
問い詰められたら感情を逆なでされ気分を害するだろう。しかし、トヨタでは、これが知の作法と
して共有されており、個人の問題にはしないので、堂々と追求されるという。
人知は万物を知りえない。絶対の真実があると信じて、問いを執拗に発しながら試行錯誤を
反復する以外ない。ホワイトヘッドは「すべての真理は半分の真理である」と言った。
組織の自浄作用は、組織知の作法が日常実践の中に組み込まれているかどうかに依存する。


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以上だ。

野中氏の文面を拝読する限りにおいてはトヨタの強さは科学的論議を容易に行え得る組織
だと垣間見れる。
又、それが真実だとすると、トヨタが世界最強の自動車会社へと直(ひた)走っている背景が、
科学的議論の重要性、そしてその価値の偉大さに気づきそしてそれを当然の内容として
受け入れている柔軟なる組織集団が歴然と存在している目の当たりにできる真実が
はっきりと自分の目の細胞へ映し出される。

特にものづくりそのものの行為には科学的議論の重要性は実際携わる身にとって
自分なりには認識しているつもりなのだが。
しかしながら組織が存在する限りその現実性は人間の感情とも重なり、簡単にそして柔軟に
受け入れる集団へと変貌させるが如何に困難であるかは昨今の新聞紙上を賑わす大企業の
不祥事から判断可能であろう。

では最小構成にて、又日常生活の最も重要である家庭における会話は一体科学的議論で
あるのであろうか。
最たる夫婦間での会話。
我が家族の例をとれば我が嫁様の口から発せられる機関銃並みの口角泡飛ばす内容には
毎回普段に以上に無口になり、私の態度は馬耳東風そして馬の耳に念仏へと展開される。

つまり会話自体が果たして成り立っているかについての先ずは議論が必要だと
痛感する次第であるのである。


そして
2.ものづくり仕事のやり方手段について。

確かに休みなく家では食事を取り風呂に入って寝るだけの生活が長きに続いているが
一向に俗に言う金持ちになれない。
私自身、酒は飲まず煙草は吸わない。
唯一の楽しみは読書を楽しむ程度。
自分自身より出る金は僅かな程度であるはずなのだが。
本来、衣服を纏い、飯を食らうことができればそれで満足ではある。
しかしながら、働きづめの毎日がひたすら続いたとしても果たして我が家庭には
金銭的裕福は実現するのであろうか。
その問いに対する回答は今現在は答えようがないという現実が歴然と我が身に
降りかかっている。

それでは毎日の仕事として繰り返されるものづくりのやり方、手段は如何なるものであろうか。

我が町工場は我が親父が起こし既に42年の歳月が流れる。
起業当初は旋盤加工の大企業の下請けを行っていた。
しかしながら、利益が余りあがらないと分かるや下請けを一切止め、製造工場の
設備の修理あるいは改造を始める。
製造工場への浸透を図り新規設備も手懸けるようになる。
主に製造工程のラインを手掛け、ある時期はかなりの収益を上げたらしい。
しかしながら、ご多望に洩れず不景気のどん底を味わう。
最近ではネット取引も盛んになりようやく借金も僅かづつではあるが返済し続けている。

去年の今頃はやらされた感はぬぐえないが結果としては念願の自社製品を開発し
特許申請も実現した。
確かにこのコンベア式乾燥機は従来にはない画期的な製品だと言葉も頂き引き合いも
活発だ。
しかし、1号機以降1件たりとも受注には至らなかった。
原因として、乾燥時に使用する電気ヒーターのランニングコストの大きさ。
熱源として最もコスト高になるのは電気であるのは自明の理だ。
それにデモ機を作るだけの資金の余裕がなかったのも尾を引いた。

しかし、転機が訪れた。
シンギュラーポイントそして臨界点には必ずや人との出会いがあると言われるが。
全くの同時期に異なる2名の方がこのコンベア式乾燥機に目を付けられ
弊社に訪れた。

「電気を使用せず蒸気のみで乾燥させましょう。
そうすれば必ずしや売れます。」
お二人とも異口同音だ。

この意見には、今までの乾燥機への引合の内容から即座に頷ける。
乾燥機で蒸気乾燥の機械装置はもちろん存在する。
しかしながらいずれもバッチ式であり連続式は存在しない。
火気を使用しない上、電気も使わない。
蒸気のみでの乾燥をそれも連続式で行おうと言うのだ。
過去の失敗がある。
この過去製品の設計者は決して成功しないと断言している。
果たして。
実はこの装置機械以外にも様々な仕掛けが考えられている。

自社製品開発の上、販売する。
それも大手企業、強者が決して手を出さない非常に狭い分野のみに我が町工場の
あらんばかりの力を注力する。

自社製品販売こそが我が町工場の従来よりの目的そして目標なはずだ。
ものづくりには作る技術がもちろん必要だ。
しかしながら会社を発展させるためには何を作るかと言う観点が大切なのは書くまでもない。
昨今の社会情勢を鑑みそして何が必要とされているのか。
その必要とされているものを最も狭い領域で一点集中でものづくりを行う。

私もあの方の言葉を信じている。
「この乾燥機が完成すればたいへんなことになりますよ。」と。
あの方の発想もふんだんに取り入れてある。

次なる売れる自社製品。
目下、我が町工場脇目もふらず開発製作中だ。

第1号機が隣の国へと出荷される予定なのは、やはりブランド以上にその製品を
見る目が我が国とは違うせいなのであろうか。
一部前金も現金であの方からは頂いている。

先ずは開発成功しないことには熟睡できない。
これからも休みなく眠れない日が続く。

果たして我が嫁様の私に対する発言は今後変化するのであろうか。
乞うご期待。




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それでは又です。





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読破。
「天と地と 下」海音寺潮五郎著
このシリーズ三巻は上杉謙信について書かれてある。
謙信の雌雄の関係である武田信玄についての著作は数多く見受けられる。
しかしながら謙信についての著作は少ない。
他では吉川英治氏の川中島での戦いについて書かれたもの程度であろうか。
天才肌、直感鋭く短気で一生女性とは縁を持たなかった人物像の本来の姿に
少しは近づけたのはこの上ない喜びだ。
何を今頃との声は当然聞こえてくるのは分かっているですばい。

読破中
「風林火山 風の巻」新田次郎著



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 皆様いつもお世話になり有難うございます。
 本日の帰宅後は又してもあの言葉が聞こえてくるのであろうかブログあるはず。
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2007.2.4by 博多の森と山ちゃん




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by moritoyamachan | 2007-02-04 12:59 | 乾燥機
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