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6月12日 一品料理。。。



あいつ女性専務は昨日の雨が真赤な嘘のような真っ青な空のもと
早朝ベテラン職人と九州は福岡、博多の町工場をいで立つ。
何件か客先を慌ただしく駆け廻る。
結局帰社した時間は夕刻なれど思い出したかのようにかなり遅い昼食の弁当を
ほうばる。
食べ終わるとまたしても我が町工場の事務所を出る。
既に梅雨入り宣言は出されたはずの北部九州の地で束の間と言うべきであろう
青空に夕日が染み入り始める時間なれど構わずに。。。




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夕焼け雲を通り越すまばゆい太陽の光を避けるべく車のサンバイザーを下ろす。
赤と橙色の混じり合う夕日に照らされながらもあいつはふと思う。


ものづくりにおける一品料理との言葉は同じなれど全く内容が異なるではないか。
ひとつは客先よりの要望に合わせその通りに作る。
まさしく言われたそのものをつくるのではあるが、そこには当然ながら受け手の
技量が問われるのは当然だが元にあるのが要望と言うべき客先のアイデアだ。
根底にあるアイデアの先の枝葉部分にはふんだんに受け手であるあいつそして
我が町工場のアイデアも導き出す。
あくまでもそこには目の前には常に客先の顔が突きつけられているのであり
原因も常に相手にあり結果も相手であり我が町工場のもとにはそもそもの
アイデアは残らない。

ところが同じ言葉である一品料理とて相手の問題点そして相談内容を元に
あいつそして我が町工場よりのアイデアがもとであればおのずと上記と結果までもが
異なる。
根底にあるのは第一義であるべくこちら側のアイデアでありそのまっ節にある
答えがいくら相手側にあろうと完成品はものづくりを作り始めたつまり提案した
者にあるのは当然であるべきだ。

一品料理ものづくりは傍目から眺めると両者とも似ているようではあるが
全く異なる。
それには商売としての売るという素因が果たしてそのものづくりに横たわっているかが
大きな違いの理由となりうる。
相手側アイデアではその相手のみのもととなり提案した者はあくまでもこちらでもない。
何ら相手に対し主張はできない。

売るものづくりに必要なのは提案でありその根底にあるアイデアである。
たった一人の相手に売るのではなく多くを売らねば商売は成り立ちにくい。
本来もしかすると一品料理とは相手側の要望通りのものづくりとは異なり
情報をかき集め考えアイデアを絞りだし他で作れないものを作ることではないかと
思う。
何を今頃との感はしないではないが長年にわたる決して下請けだけはしたくはないとの
信念が少しでも基礎にあればそれだけで少しは成長してと言えるかもしれない。

既に我が町北部九州は自動車会社の下請けの要請が多くある。
新聞紙上ではレベルが低くとても自動車工場の下請けなど引き受ける会社は
まだまだ少ないとのたまう。
まあどう思おうとそれぞれだ。
そもそも何故小さい町工場は下請けという概念にとらわれなければならないのか。
それが日本におけるものづくりの仕組みだからか。
しかし、常に安く。安価に。求められる。


こだわるべきは売るために仕組みつくりだとすれば一品料理もものづくりにおける
一つのそのこだわりの回答ではないか。
それは決して大手が手を出さない競争相手が気がつかないなるべく狭い範疇での
特化したものづくり。
似ているようで全く異なる提案一品料理ものづくりこそがあいつの町工場の生きる道だと
いつしか歯を食いしばる。


あいつ女性専務は本日最後の客先を出、車のハンドルを握り我が町工場へと向かう。
本日の疲れとともに夜の灰色の帳は降りて行く。。。




それでは又です。


読破中。
「創造する経営者」P.F.ドラッカー著。


読破中。
「竜の卵」ロバート・L・フォワード著


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2008.6.12by 博多の森と山ちゃん




by moritoyamachan | 2008-06-12 21:19 | この世にある考え
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