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8月7日 これも商売ですばい。



我が九州は福岡は博多の町工場で私達はものづくりをやっている。

そしてそのものづくりの内容は動くものが多い。
それは設置しそして稼動。
稼動後お客様の要望に合致すれば通常は検収となる。


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日本国のものづくり技術は素晴らしい。
この世にない製品も一旦納入すれば他の会社はいとも簡単に真似をし
同じような製品を作ってしまう。

それは我が社も同じことをやっているため人のことは決して言えない。

実のところその技術の内容は次第にレベルアップされ、そしてお客様の要求される
仕様の内容も厳しくなる一方だ。
逆にその厳しい仕様をこなしていかねば、我が社の名前は電話帳から消える事になるだろう。
そしてそれは仕様の内容だけではない。
金額も同様だ。
いくら他の会社が作っていなくても似たような製品で比較されコストダウンを要求される。
我が社が値引きできなければ他の会社が注文を取る。

それだけ日本国内には技術レベルが高くそれも低価格で製作できる会社がごまんとある
事になる。

それも動く装置での話だ。

製作、据付完了しそして本稼動。
本稼動後1年間は無償保守期間となる。
製作側に問題があり不具合がおきた場合はもちろん無料奉仕だ。
それはもちろんその装置の受注時にいくら値引きをされても同じだ。
最近は1年どころか、3年間無償保守の場合さえある。
何らかの不具合発生時にはもちろん無償で対応せねばならない。

うまくいけば御の字だ。

動くもの。ましてや今まで経験したことがない内容。
何らかの不具合が出る場合が多い。
しかし、受注時にはもちろん不具合など予想して金額など算出できない。
受注時には他社と競合でもちろん徹底的にコストダウンを要求される。

そうなると技術的に不安がある場合はやる気がうせる。
やってみないとわからない装置には手をつけることを躊躇してしまう。
金額が大きければ大きいほど心配、不安が先へ進むことをやめさせる。

しかし、それでは技術の進歩はない。
ものづくりの発展はない。
今までやったことがないことに挑戦することが一番の技術の発展のもとになるはずである。
しかし、あくまでもものづくりも商売。
お金が絡む。そして下手をして大きな失敗をすれば我が社のような小さな町工場は
いとも簡単につぶれる。
しかしだ。既存の技術のみでできる物件が多々あるかというとそれには疑問符が当然つく。

ではどうするか。
それぞれのものづくり会社の決める事であろう。

うまく動いて何とか儲けが出る。
それでは不具合が出れば。それも数多く出れば。



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全く別な商売の実際のお話。

我が社一社ではものづくりはできない。
部品を購入したり又別のものづくり工場へ手伝ってもらったり。
決して我が社の製品は一社ではできない。

その我が社へある結構大きな金額の引合が来た。
それは全て我が社では対応できない内容。
そのためある会社へ見積依頼を出した。

その会社から回答をもらった金額をそのまま客先へ回答した。
それは我が社は何もしないのだから我が社をわざわざ通す必要がないとの判断からだ。
その上客先へその会社を直接紹介した。

ところがだ。我が社へ見積依頼を出した我が社のお客さん。
回答は口頭だけなのでどうしても正式な書面での見積書が欲しいといわれる。
どうしても我が社の名前が入った見積書が欲しいと言われるのだ。

私は今回の案件は我が社は全く関係がない物件。
それに既に我が社へきた金額、そのまま回答しているため不思議に思いながらも
私は作成の上客先へ訪問した。

客先訪問時、担当者から上の方とお話するように言われる。
さらに不思議でいぶかしく思いながらも偉い上の方と面談する。
その際思いもよらぬ事を言われる。

要約する。
先ず紹介した会社よりこう言われたらしい。
紹介した会社よりどうしても我が社を通して取引してくれとの強い要望があった。
長年の付き合いがありそれを無碍にすることはできない。
どうしても我が社を通して取引してくれ。と。

私は嬉しかった。
その気持ちにいたく感動してしまった。
この日本は競争世界だ。
どこも何とか勝ち抜こうと血眼になっているこのご時世にこんな有り難いことを言っていただけるとは。
確かに今回は我が社には1円の利益もない。
それでもその心意気にいたく感動してしまったのだ。

しかし。
今回の話はそれだけではなかった。
私は自分の耳を疑った。
客先はこう言ったのだ。

ここでもらう見積書は見なかったことにしておく。
それであなたの会社の利益を上乗せして再度持っておいで。
今日の見積書はもらわんけん。と。

私は言葉が出なかった。
考えだにしないそして予想にもしなかった内容だ。
本当かと私は自分の耳を疑った。

私は失礼にも本当に良いのかと何度か確認した。
客先はそれで良いと答えるではないか。

何と素晴らしいお客様だろう。
私は又してもいたく感動してしまったのだ。
この世にこんな素晴らしい出来事があって良いものだろうか。

商売とは競争の世界である。
弱肉強食の世界である。
日頃ひたすら競争に明け暮れている。

そんな我が社にもこんな思いがけない出来事が最近あったとです。
なんて素晴らしい会社に恵まれているのか。
そして何て素晴らしいお客様に囲まれているのか。

とても小さなそして私にはとても大きな大きなお話でした。


それでは又です。





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2006.8.7by 博多の森と山ちゃん    
by moritoyamachan | 2006-08-07 21:14 | この世にある考え
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