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3月2日 油煙渦巻く汚泥乾燥とヒートポンプ乾燥機


本日より乾燥機のテストを再開した。現状の弊社の乾燥機の熱源は余剰蒸気、余り蒸気を想定した低圧飽和蒸気だ。圧力はほぼ0.5Mpaに設定してある。
本日の預かった乾燥サンプルの乾燥はなかなか手強かった。見た目は乾燥しているのだが触ってみるとごこかしら湿っぽい。その上過去経験したことがない水蒸気状の白煙がいくら乾燥しようと立ち上る。従来乾燥すれば殆ど見られない白煙が何時まだ立っても消えない。おかしいとは思ってはいた。その上、実際赤外線水分計で乾燥させた汚泥を測定するとやはり手の感触通りあまり乾燥していない。今まで様々な汚泥を乾燥させてきたがこれ程乾燥率が悪いのは初めてだった。
乾燥テスト終了後首を傾げながらもお客様へ直接電話連絡する。思いのほか乾燥しなかった旨を伝える。その理由は即座にお客様から教えて頂く。汚泥にかなりの油分がありその油が乾燥を邪魔しているはずだと。即座に納得する。あの何時までも消えぬ白煙は水蒸気ではなく油煙だったのだ。それに乾燥を妨げていた原因は油分だったのだ。一人頷きながら受話器を置く。

その汚泥乾燥テストが終わった頃にお忙しい中ご来社頂く。この方は素晴らしい経歴の持ち主で現在も幅広くご活躍されておられる一角の人物だ。具体的要件は草バイオマスなのだが殆どそれ以外について幅広くそして詳しく教えて頂く。非常に勉強になった。
さて、本題の草バイオマスだが。草を捨てる際の費用からすると草を燃料として使用するのは十分に採算が合うらしい。実際金額の数字の成り立ちを詳しく説明され納得する。そして草について様々教えられる。先ず草は急激に高い温度で乾燥させるより低温で長時間掛けて乾燥させた方がよりよく燃える。草の発熱量は高いらしく他のバイオ燃料との組み合わせで燃やす、他の発熱量が低い燃料と燃やすのもひとつの有効な法だと。
だが、今回ご来社の本来の目的は他にあった。それは、ご専門のヒートポンプと弊社の乾燥機の組み合わせたシステムの構築のアイデアのご提案だった。ランニングコストが化石燃料の7分の1と言われるヒートポンプを熱源とした乾燥機を作らないかとの発案なのだ。これにより弊社とすればボイラー排熱利用ボイラー一体型乾燥にもう一つのラインナップとしてヒートポンプ乾燥機が増えることになる。即座に頷きやることにする。これにより提案内容が増えた記念すべき日を迎えたことにもなるはずだ。
だが次にきつい要求をされる。それは今回の草バイオマス用のヒートポンプ乾燥機の提案を明日しなけらばならない。そのため本日中に構想図を書いて欲しいと言うのだ。さすがに無理だと断った。だが具体的金額も提示される。その上必ず決まるとの太鼓判を押される。そこまで言われるのならやはりやるべきだろうとつい首を縦に振る。果たして良かったのだろうか。疑問符は頭を駆け巡る。その方が帰社後は他の仕事をほっぽり出して懸命に描き始める。つい先程お陰さまで完成させ既にメールで送った。ほっと胸をなでおろしているところだ。

本日は汚泥そしてバイオマス燃料を利活用すべくシステム構築にボイラー一体型乾燥機だけではなくヒートポンプ乾燥機も追加された記念日だとここに記しておく。


下記ビデオは油煙がけたたましく渦巻く乾燥機らしい。






それでは又です。



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2010.3.2 by 博多の森と山ちゃん



# by moritoyamachan | 2010-03-04 21:30 | 乾燥機

3月1日 草バイオマスらしい。


明日わざわざ御来社される目的は草バイオマスについてのご相談らしいがなにも本格的にバイオエタノールを作るわけではないのだろうと勝手に想像している。草を粉砕し乾燥させ燃料として使用すると言う事なのだろう。今現在取り組んでいる木質バイオマスの木質が草に取って変わるのだろう。ただ、燃料として草を使用する場合燃焼効率、カロリーはいか程なのだろう。具体化、本格化すれば燃料として使用した場合の具体的数字の把握は必要だ。
問題点としては木質バイオの場合もそうであるが先ず供給量の課題はある。草は誰かが刈り、集めそして運搬しなけらばならない。その際のコストはどのくらいかかるのだろう。どうしても最終的には化石燃料との比較になる。ただ今現在廃棄されているであろう草を利活用するのは循環化社会構築の第一歩ではある。弊社の立場としては一企業であるから当然利益があるビジネスでなければ取り組む訳にはいかない。今現在取り組んでいる木質バイオマスであれば、化石燃料に頼らない温室効果ガスを出さない再生エネルギーを活用した社会構築、又木質であれば森林保全、林業の再生それに伴う地域産業の育成と雇用の確保。これらが目的、目標だ。草の場合はどうなのであろうか。不明な点はあるけれども今現在構築している木材荒破砕後の乾燥、ボイラー燃焼までの一貫の設備構築できればそのまま草にも適合できるだろう。
これは乾燥、燃料一体型設備構築により燃料として使用できるラインアップとして汚泥、家畜の糞、木質間伐材、竹に新たに草が追加されると言う事なのだろう。化石燃料を全く使用しない再生可能エネルギー、自然エネルギーを最大限利用出来る得る燃焼設備の構築のその燃料の新たなる追加と言う位置づけとなる。廃棄物とされるくらいなら草を有効活用する意味合いからも決して非難されることはないだろう。でも一体草の種類にもよるのだろうがどれだけのカロリーがあるのだろうか。興味津々ではある。

話は変わるが明日の議題にヒートポンプがある。最近は冷媒にCO2を使用したものがある。これは使用用途として向き不向きがあるようだが冷媒が何であるかは別としても果たしてヒートポンプも合わせたシステム構築はできるのだろうか。
実は弊社乾燥機の熱源にヒートポンプ利用を検討した事が過去ある。その当時の大きな問題点は温度だった。温度が低く乾燥には向かなかった。だが、高温ではなく低い温度で長時間で乾燥させねばならないものも現実にある。そういう物はヒートポンプ利用が最適だ。イニシャルはかかるとしてもランニングコストはかからない上にCO2排出は皆無で環境保全の最たる役割を果たす。ヒートポンプは使用用途によっては環境保全には欠かせないものだ。
明日はそのヒートポンプの活用方法あるいはその冷媒についても詳細に教えて頂こうと考えている。


それでは又です。



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2010.3.1 by 博多の森と山ちゃん



# by moritoyamachan | 2010-03-01 21:30 | 乾燥機

2月28日 廃棄物である汚泥は燃料として使えるって本当ですかい。


産業廃棄物である汚泥は捨てるにはお金が掛かる。それを燃料として利活用すれば先ず捨てる費用が掛からない。現在は温暖化が地球規模で問題視されている。乾燥するためには熱源が必要だが火を直接使えば燃料が必要だ。乾燥熱源に火を使えば燃焼だけでもCO2は発生する。火気使用の乾燥は焼きむらが必ず発生し灰も出てくる。灰処理、煤塵処理そして集塵設備が必要となる。火事を起こさぬよう安全管理が求められる。手前勝手で申し訳ない。弊社乾燥機の熱源は今のところ余剰蒸気を想定している。余った低圧飽和蒸気を使った乾燥機を製品化している。焼きむら、灰など出さない。付帯設備が必要なく設置スペースも狭くてよく何よりもお金が出ない。伝導伝熱で乾燥させるため乾燥時にCO2発生もない。低圧蒸気は安全だ。本体そして蒸気配管はブラスウール等の断熱材で覆い熱を逃がさないようにするがそのため火傷の心配がない。決して貯めて乾燥させるバッチ式ではなく運びながら乾燥させる連続コンベア式乾燥機だ。そのため乾燥処理物を運ぶ搬送設備も少なくて済む。汚泥は運ぶだけで難しい。付着性があるためベルトコンベア搬送が困難だ。スクリューコンベアでの搬送が想定されるが付着性が強い汚泥のため羽根に付着し棒状になり結局搬送しなくなる可能性がある。それは交差スクリューコンベアで問題は解消される。乾燥機までの搬送は問題ない。又、乾燥機自体が交差スクリュー式のため投入のための搬送設備コンベアも必要ない可能性もある。だが、必要な熱源である低圧飽和蒸気がない場合は弊社の乾燥機は使用できないのか。多くのお問い合わせを頂く。そのため今現在開発途中だ。熱風で乾燥させる乾燥機を。だが熱風乾燥機は市場にいくらでもある。当然同じ製品など作るはずもない。内容はボイラー排熱利用でこの場合乾燥機とボイラーが一体化されていると考えて頂ければ良い。ボイラー使用用途は温水、熱風、蒸気の3種類がある。いずれのボイラーであっても排熱利用を考えている。今後弊社の提案は汚泥の搬送、乾燥そしてボイラー燃焼全て一括での設備の内容だ。汚泥を燃料としてボイラーの燃料として使用し廃棄物を出さないCO2発生の少ない環境に優しい設備のご提案だ。汚泥は他にも活用方法があり、堆肥、樹脂の原料等。その利活用の内容についても探っていきたい。次がお金の捻出方法だ。汚泥を捨てないので従来費用として出ていたお金を使う。又環境保全対策製品のため銀行融資もやりやすい。その方法についても調査しているところだ。

汚泥だけではない。もうひとつ重要な題目が木質バイオマスだ。間伐材、林地残材の利活用は差し迫った大きな問題だ。今のままでは日本の森林は廃れ日本の国土に大きな影響を与える。その解決方法のひとつがバイオマスと信じている。化石燃料でなない木材を燃料として使用する。それは再生可能エネルギーでありカーボンオフセットであり新たにCO2排出がない。地球温暖化の温室効果ガスであるCO2を吸収する森林を守りそのエネルギーを利活用する訳だ。エネルギーをわざわざ海外から輸入なしに地産地消で地元に新たなる雇用を生み出し林業を盛んにすれば地元経済は潤う。だが、木材、間伐材、林地残材を燃料として利活用、木質バイオマスには様々な問題点が山積している。切り出し、搬出、搬送のコスト。水分率が高い木材の乾燥コスト。
チップ化あるいはペレット化へのコスト。確かに今現在の国内での木質バイオマスは海外と比較すると大きく遅れている。しかしこれから挽回する時代のはずだ。弊社とて力を注いでいる。既に従来の乾燥手段は火気使用によるロータリーキルン式が一般的だった。ところが福岡県森林林業技術センター殿の提案アドバイスにより先ずは余剰蒸気での乾燥機の製品化には成功している。だが、汚泥同様にこれだけでは物足りない。今現在行っているのが既に記載した汚泥同様なボイラー一体型の乾燥機の開発だ。投入から乾燥そしてボイラー燃焼まで一体設備として提案を目指している訳だ。今内容は従来とは異なり進歩している点がいくつかある。高水分率木材の燃焼は難しかったがこれを可能としている。乾燥機にある程度の破砕機能を取り付け木材の荒破砕のみで乾燥機へ投入できそしてボイラー燃料として活用できる。お金の面でも注目されている地球温暖化対策の設備のため国の補助あるいは融資が受けやすい。

汚泥と木質バイオマス。記載した提案内容をより確実化するため今後共日々精進するしかない。


下記ビデオは火気未使用の連続コンベア式乾燥機で汚泥を燃料化するらしい。






それでは又です。




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2010.2.28 by 博多の森と山ちゃん



# by moritoyamachan | 2010-03-01 21:27 | 乾燥機

12月30日 今年もたいへんお世話になり有難う御座居ました。



今年2009年も明日で終わりです。私は本日で仕事終了です。
今年一年大変お世話になりました。
お陰さまで年を越すことができます。本当に有難う御座います。


下記ビデオは火気未使用、木質乾燥機【木材乾くん】の開発成功までの軌跡です。
なお今乾燥機は福岡県森林林業技術センター殿提案・協力 により開発致しました。






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次に続くとです。続きも読んで頂けたら嬉しかとです。
# by moritoyamachan | 2009-12-30 20:50 | 挨拶

12月5日 【なぜ、今バイオマスなのか(9)林業は今後】 木質バイオマスと木材チップ乾燥機



日本の林業が再生、活性化されるためには間伐材、林地残材を大いに利活用するのは
たいへん重要な事実であろう。新エネルギーであるバイオマスでの利用は林業再生への
救世主となり得るのではないか。あくまでも木を育てる目的は木工品、建築物利用のため
である。だが、見捨てられていた間伐材、林地残材の利用が促進されれば自ずと化石
燃料との比較でも見劣りしないコストの低減化が期待できる。地産地消、そして地方地域
での重要なエネルギー資源として成立できる。間伐材利用こそが外材輸入に頼らず本来
の森林、木の育成、林業再生への近道だと思われる。だが本当にそうであろうか。
今回は林業の今後について記載します。
だが、弊社はあくまでもものづくりで生計を立てており木材について携わった経験は皆無
に等しい。今後記載する内容は文献に頼っている旨お許し頂きたい。


下記ビデオ掲載の木材チップ乾燥機【木材乾くん】は岡県森林林業技術センター殿
提案・協力 により開発致しました。
火気未使用熱源低圧蒸気仕様の連続コンベア式木材チップ乾燥機です。






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次に続くとです。続きも読んで頂けたら嬉しかとです。
# by moritoyamachan | 2009-12-05 18:50 | 乾燥機